サーファー プロジェクト      建築用語集
No.00 問い合わせがあった No.01 敷地の状況 No.02 設計依頼と試案提示 No.03 試案の提示−その2
No.04 定例の打合せ No.05 天井と室内仕上げ No.06 仕上げ、地盤 No.07 地盤と基礎
No.08 床下の話 No.09 無垢材か集成材か No.10 建築確認申請 No.11 見積と施工者
No.12 請負契約と銀行 No.13 着工した No.14 プレカット No.15 根切り開始
No.16 コンクリート打設 No.17 基礎とヘルスコート No.18 上棟前の仕事 No.19 上棟した
No.20 屋根と筋違 No.21 中間検査 No.22 現場の年納め No.23 新年を迎えて
No.24 細かいところ−T No.25 細かいところ−U No.26 細かいところ−V No.27 細かいところ−W
No.28 階段と屋根際 No.29 建て主の参加 No.30 ほぼ完成 No.31 最後の仕事
No.32 引渡し No.33 6ヶ月点検
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No.33 6ヶ月点検

 さんたちに引き渡して、早くも6ヶ月がたった。
6ヶ月がたったところで、定期点検といった感じで、現況の点検をさせてもらっている。
半年くらいで問題が生じては困るのだが、建具や設備など、不都合がないか調べておくのだ。

 土曜日の午前中、米倉さんと2人でさん宅にお邪魔する。
引渡が終わって以降は、建築主がもう住んでいるから、よその家にはいるようで何となく緊張する。

 今年の夏はことの他暑かった。
猛暑をとおりこえて、酷暑だったという声もあるくらいだった。
そのため、この家が暑かったかどうかが、とても気になっていた。
夏の暑さと冬の寒さ対策には、充分に気をつかったつもりだが、実際に住んでみるまでわからない。

 さんに合うなり、開口一番、暑さはどうでした、と聞いてしまった。
すると、さんは暑さ? 何のこと? っていう顔をするのだ。
その声を聞いて安心した。
どうやら、この家は暑くなかったようだ。

玄関扉の上に庇をかねたテントがついた。 2階の窓にはすべてカーテンがついた。
玄関のタイルもさんの手で完成していた
 暑さ対策に対しては、まずクーラーが使われる。
米倉さんの家では、クーラーガンガンだったと言っていたし、今年はクーラーがよく売れた。

 設計者がつくる家は、クーラーの出番は2番手、3番手である。
この家では、断熱材をしっかりと使って、風の通り道を確保することによって、夏の暑さ対策としたのだ。
クーラーが設置できるように、電源コンセントなどは用意しておいたが、クーラーは設置しなかった。

 今年の夏はひどく暑かったので、風の道程度では耐えられなかったかな、とも思っていた。
ひょっとすると、暑さに耐えかねて、クーラーが設置されているか、と危惧していた。
しかし、さんは、クーラーなど考えたこともなかった、と言っていた。

 ちょっと暑いなと感じても、南北の窓を開けると、スーと風がかよって暑さを感じなかったという。
台所に立っても、風がかよって気持ちが良いし、
また、家をでるとき、2階の高窓を開けておけば、帰宅後もムッとした暑さは感じはなかった、という。

 こちらが想定したとおりになっており、設計者冥利に尽きるはなしだった。
設計者の意図どおりに、家の性能がでると本当に嬉しい。
 
 夏涼しく、冬暖かい家は、暮らしやすい。
こうしたしつらえを建築でつくることは、目に見えないため、設計者の工夫は気づかれないことが多い。
また、お金がかかるわけではないから、施工者もあまり理解を示さない。
むしろクーラーを設置したほうが、わかりやすい。
設計者の苦労は、なかなか理解されないのだ。
でも、今年の暑さでも、涼しかったのだから、今後の暑さには大丈夫だろう。

 室内には、手製のテーブルや棚などがふえていた。
2階には、ロフトへの梯子もついていたし、この家をさんたちは充分に楽しんでいるようだ。
ということで、30分くらいでお暇した。
 (2010.10.5)

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