サーファー プロジェクト      建築用語集
No.00 問い合わせがあった No.01 敷地の状況 No.02 設計依頼と試案提示 No.03 試案の提示−その2
No.04 定例の打合せ No.05 天井と室内仕上げ No.06 仕上げ、地盤 No.07 地盤と基礎
No.08 床下の話 No.09 無垢材か集成材か No.10 建築確認申請 No.11 見積と施工者
No.12 請負契約と銀行 No.13 着工した No.14 プレカット No.15 根切り開始
No.16 コンクリート打設 No.17 基礎とヘルスコート No.18 上棟前の仕事 No.19 上棟した
No.20 屋根と筋違 No.21 中間検査 No.22 現場の年納め No.23 新年を迎えて
No.24 細かいところ−T No.25 細かいところ−U No.26 細かいところ−V No.27 細かいところ−W
No.28 階段と屋根際 No.29 建て主の参加 No.30 ほぼ完成 No.31 最後の仕事
No.32 引渡し No.33 6ヶ月点検
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No.27 細かいところ−W

 寒さも今が一番厳しい。                                      建築主さんの最近ブログ<junjun
幸いにも壁はすべてできているので、もう寒風は吹きこまない。

 S夫人から、バレンタイン・チョコなどをプレゼントされ、大工はじめ一同は大感激だった。

ネットが張られているので分かりにくいが、外壁はほぼ完成した。
室内は加工場と化している。
  外壁もほぼ張り終わり、サイディングの継ぎ目にコーキングを打つところまできた。
コーキングがはみ出さないように、職人がテープをはっている。
しかし、小雨がふってきたので、東側を残して途中で中止である。
下地が濡れていると、コーキングは着かないので、もちろんコーキング打ちもできない。

 外部は屋根の端部や樋を付ければ、ほぼ終了である。
2月中には足場も外せるだろう。
冬場は天候が安定しているので、工事は順調にすすむ。

 室内に目を転じると、こちらもほぼ大工仕事の終了に近づいてきた。
床板もおおかた張り終わったし、あとは階段を取りつけると、大工仕事は終わりである。
この現場を担当した大工さんは、若いけれど丁寧な仕事をする。

 大工の腕というのは、性格だとボクは思っている。
プレカットが主流になった現在、木材の見立ては不要である。
そして、電動工具が普及したので、道具使いもすっかり変わってしまった。
昔のような道具使いで、大工の腕の見せ所はもうない。
しかし、それでも仕上がりの善し悪しはある。
仕上がりを左右するのは、丁寧さ仕事をしようとする気持ちだろうと思う。

 フィニッシュネイルを打つにも、どちらの方向から打てば、きれいに見えるか…、
打つべき場所を考え、最適の本数を決めて打つのも、腕のうちなのだ。
後日になって音が出たり、軋まないように、仕事が終わったあとを考えておく。
こうしたことは腕というより、心構えの問題である。

 道具使いといった昔流の腕は、もう今の大工には期待できないし、また期待することも間違いだと思う。
大工の腕が落ちたと、嘆く必要はまったくない。
腕を云々する以前に、現在の住宅の性能は、昔よりはるかに高度になっている。
すきま風も吹きこまないし、音もれもないし、耐久性もずっと上がっている。
現代のような家は、昔の大工はけっして造ることができなかった。
だから総合的に見れば、現代の大工のほうが、昔の大工より腕は上だろう。

 大工たちは昔風の腕を磨くことより、住宅の性能を上げることに、大きく貢献している。
かつてのように木工事だけ見ているのではなく、大工たちも他の職方たちの仕事に関心をもっている。
家は木でだけできているのではなく、細部の総合なのだ。
だから、最近の大工たちは設備にもあかるいし、何より大工が独りよがりにならない。
丁寧に仕事を納める気持ちが、大工の腕を支えているのだ。

 設計者というのは、大工などの施工者がいなければ何もできない。
しかも、自分でお金をだして、職人たちを雇っているわけではない。
有能な職人に仕事を任せることができるのは、とても有り難いことだ。 
 (2010.2.14)

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