サーファー プロジェクト      建築用語集
No.00 問い合わせがあった No.01 敷地の状況 No.02 設計依頼と試案提示 No.03 試案の提示−その2
No.04 定例の打合せ No.05 天井と室内仕上げ No.06 仕上げ、地盤 No.07 地盤と基礎
No.08 床下の話 No.09 無垢材か集成材か No.10 建築確認申請 No.11 見積と施工者
No.12 請負契約と銀行 No.13 着工した No.14 プレカット No.15 根切り開始
No.16 コンクリート打設 No.17 基礎とヘルスコート No.18 上棟前の仕事 No.19 上棟した
No.20 屋根と筋違 No.21 中間検査 No.22 現場の年納め No.23 新年を迎えて
No.24 細かいところ−T No.25 細かいところ−U No.26 細かいところ−V No.27 細かいところ−W
No.28 階段と屋根際 No.29 建て主の参加 No.30 ほぼ完成 No.31 最後の仕事
No.32 引渡し No.33 6ヶ月点検
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No.21 中間検査

 上棟もすみ屋根も張られる頃になると、この自治体では行政の中間検査を受けることになる。
しかし、中間検査を義務付けていない自治体もあるので、建築場所によって不公平がおきている。

ほぼ外形ができてきた。
屋根にガリバリウム鋼板を張る
断熱材が入り始めた
断熱材の厚さがわかるだろうか
軒先の納まり

 建築確認申請は,銀行融資の関係もあり、誰でも必ず行う。
しかし、その後の役所との付き合いは、さまざまである。
役所の基準よりボクの基準ほうが、現実的だし安全側だと自負している。
そのため、中間検査には消極的である。
むしろ建売り住宅などのほうが、買い主に安心させるために、行政のお墨付きを得たがるようだ。

 事件が起きるたびに、役人たちは待ってましたとばかりに、外郭団体を作る。
住宅金融公庫から始まって、10年保証、瑕疵担保保険など、さまざまな外郭団体ができた。
みな役人の天下り先である。
そのツケは、検査料・保証料などという名目で、すべて建築主にいく。

 中間検査では、柱などへの金物の取り付け状態を調べる。
そのため、構造用合板を張ってしまうと金物が隠れてしまうので、構造用合板を張ることができない。
必然的にサッシも付かない。
中間検査をうけるために、現場は工事の進行を遅らせていた。

 屋根は検査に関係ないので、仕上げのガルバリウム鋼板を張り始めた。
道路側は4階分くらいの高さがあり、下を見るとあまりの高さに恐い。
職人たちも恐いと言っているが、恐いままでは仕事にならないので、慎重に仕事をしているらしい。
しかし、これだけ高いと、用心するので事故はおきないものだ。
むしろ、2メートルくらいの高さのほうが、落下事故は多い。
油断するせいだろう。

 軒先の納まりは、ずいぶんと検討した。
上から見ると普通だが、唐草の出をどのくらいにするか、何度も板金屋と調整した。
唐草を出さないと、雨水が壁に伝って、壁が汚れるのだ。
だから、たくさん出したいのだが、出すと北側斜線にぶつかるので、その兼ね合いが難しい。

 壁の換気解放口を唐草の下で取っていたので、その調整もしなければならなかった。
下から吹き上げる雨に対しては、完全に密閉したいが、換気のためには解放しなければならない。
換気と防雨に関しては、結局、イーブス・ベンツという換気部材を入れることにした。
この部材が、防雨をしつつ、換気もとってくれる。


サッシも搬入されているが、取付けは検査の終了待ち
 中間検査には、検査機関の担当者が2人来た。
敷地境界線からの建物の離れや高さを確認していく。
あとは筋交いの位置などをみて、帰って行った。

 民間検査機関の担当者は、自治体の役人と違って、至極まっとうな人たちである。
挨拶もきちんとできるし、普通の口の利き方である。
建築課の役人というのは、ひがんでいるのだろうか。
天井板を張り始めた。

普通に会話のできない人が多い。
馬鹿丁寧か、命令調である。
長年の役人生活から、身に着けた生き方なのだろう。

 同じ日に、瑕疵担保の検査もうけた。
こちらの担当者は、1人でやってきた。
同じような検査だが、中間検査が主として敷地や道路など、周辺環境との関係を重視するのに対して、瑕疵担保は建物そのものを重視する。
後日、欠陥が見つかったときに、保険を支払うために、検査員は建物の担保価値を計るのだ。

 瑕疵担保は施工者が掛けるものなので、検査の立会人は施工者である。
しかし、監理者であるボクもたちあった。
工事の経過を質問していったが、この人も普通で、帰り際には世間話などもでた。

 建築業界では消費者保護の名のもとに、役人の天下り先を、みんなで確保してやっている。
それでいながら、世の中では天下り反対と言っている。
何だか妙な気分である。
ともあれ、検査が済んだので、工事はまた進行し始めた。
 (2009.12.27)

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