サーファー プロジェクト      建築用語集
No.00 問い合わせがあった No.01 敷地の状況 No.02 設計依頼と試案提示 No.03 試案の提示−その2
No.04 定例の打合せ No.05 天井と室内仕上げ No.06 仕上げ、地盤 No.07 地盤と基礎
No.08 床下の話 No.09 無垢材か集成材か No.10 建築確認申請 No.11 見積と施工者
No.12 請負契約と銀行 No.13 着工した No.14 プレカット No.15 根切り開始
No.16 コンクリート打設 No.17 基礎とヘルスコート No.18 上棟前の仕事 No.19 上棟した
No.20 屋根と筋違 No.21 中間検査 No.22 現場の年納め No.23 新年を迎えて
No.24 細かいところ−T No.25 細かいところ−U No.26 細かいところ−V No.27 細かいところ−W
No.28 階段と屋根際 No.29 建て主の参加 No.30 ほぼ完成 No.31 最後の仕事
No.32 引渡し No.33 6ヶ月点検
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No.19 上棟した

 日曜日に<サーファープロジェクト>が上棟した。
前日から天気の具合が心配だったが、なんとか夕方まで雨は降らなかった。
ちょっと肌寒い1日のなか、無事に上棟したのだ。

組上がった骨組み。右のブルーシートは屋根に使う断熱材

 今回の上棟は、若かった頃の気持ちを思い出させてくれたプロジェクトだったので、ことのほか嬉しかった。

 最近の上棟では、参加者は建築主の家族だけという例が多い。
実にあっさりしたもだ。
しかし、今回の上棟では、さん夫妻の家族や友人などが、ずっと見守ってくれていたのも嬉しかった。

 若い時代、誰でもお金がない。
でも、家に対する気持ちは、グッと熱いのが若い時代でもある。
しかも、住宅展示場にあるような家ではなく、自分の生活を入れる箱というコダワリがある。
それが若い時代だろう。
ボクもそのコダワリに可能な限りこたえよう。
 
 昼頃、現場から電話がかかってきた。
「こちらへ向かっています? 昼過ぎには終わっちゃうんだけど…」
 雨を心配して、朝早くから仕事をはじめたこと。
手作業ということで、事前の準備が周到だったこと。
単純な箱形なので、作業が明確で作業量が少なかったことなどなど。
さまざまな理由で仕事が速く進んでいるようだ。
「すぐ行きます」
という返事をして、昼食もそこそこに現場へと向かった。

 
道路側から見上げる
床下一面に、そして床板の裏にもヘルスコート
現場に着くと、誰もいない!!!
−あれっ、もう終わっちゃったのかな?−
と不思議に思っていると、職人たちは車のなかで、昼食後の休憩中だったのだ。


 午後の仕事がはじまった。
7人の職人たちが、てきぱきと仕事をする。
米倉さんも予定以上のスピードに驚いている。


 根太を使わずに、床板が水平剛性をたもつ根太レス工法なので、2階の床下がすっきりしている。
根太レス工法をつかうと、上棟時に床板を固定していくため、仮筋違を室内側に打ち付けることができない。

そのため、柱の垂直を確認した後で、仮筋違は室外側に打ち付ける。

 2階の床中央に空いている穴は、階段が取り付けられる場所。
右隅に四角く張り残してある部分は、風呂場の位置で、浴槽を下げたいので床板を張っていないのだ。
その上の細い根太が入っている部分は、床板を張ってロフトになる。

 普通の上棟では、屋根の垂木まで打ち付ける例が多い。
しかし、今回は90ミリの断熱材を入れながら、垂木を固定していくので、作業に時間がかかる。
そのため、垂木を入れるのは後日の作業とした、と米倉さんが言う。
90ミリの断熱材を入れるなんて、設計屋の仕事はやっかいだと、職人たちの本音が聞こえてきそうだ。

 建築主のさんにコダワリがあるように、設計者であるボクにもコダワリがある。
夏は涼しく、冬は暖かい家。
そのためには、通風とぶあつい断熱、そして、床下の空調機式オンドルなどなど。
2階は暑いので、2階の天井を張らないことが、どう影響するか。
斜めの屋根裏が、暑い空気を吸い取ってくれると良いのだが…。

 いまにも降り出しそうな空を心配しながら、作業が進む。
2時すぎには、ほぼ終了となったので、床板の裏にヘルスコートを塗ってもらう。
床板は24ミリあり相当に重いので、素人にはちょっと手強いだろう。
あとでさんたちが塗る予定だったが、職人たちにやってもらえば、手っ取り早い。

 近所のホームセンターで、ローラーを調達して、職人たちに渡す。
床板をめくる人、塗る人、床板を納める人と、6人で塗るのだから、仕事はだんぜん速い。
たちまちヘルスコートも塗り終わり、雨にそなえて床板にビニールを張る。
3時過ぎには、今日の予定の仕事はすべて終えた。

 米倉さんが弊串をとりだし、屋根の一番高いところへ固定した。
いまの弊串は柱材を使った大型のものではなく、1メートルくらいのカワイイものだ。
それでも太陽などの飾りが付いて、上棟には欠かせないものだ。
建築主のさん、大工、頭(かしら)で、建物の4隅に塩、米、酒をまいて、四方堅めをする。

建築主のさん夫妻と職人たちで四方堅め
 ここで建築主のさんから、職人衆へ挨拶があり、米倉さんの発声で乾杯。
 いまでは職人たちも車で現場に来るので、宴席は設けないことが多い。
 今回も、宴席は設けなかったので、すぐに手締めとなる。

 職人衆に「ご祝儀」が手渡されて、お開きである。
最後まで、ご覧いただいた方々に感謝です。
さんのブログ<junjun>もよろしく。
(2009.11.30)

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