完璧な断熱と空調をめざして

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 建築の設計事務所とは、新築するだけが仕事ではない。
今、おもしろい改修工事をやらせてもらっている。
改修の対象になっている家がじつに興味深い。
外からはごく普通に見えるが、玄関を入ると、ふつうの家と違うのである。

 住人のMさんが自分で設計したもので、中央の階段を取り囲んで2階建てになっている。
地上2階建てではなく、半地下のようになっており、階段は地下に下りていくのだ。
1階の床は壁際にスリットが切ってあり、そこから1階と地階の空気が循環するようになっている。つまり家全体が1室になっており、家中の空気が均質になるような空気の状態のコントロールを目指している。

 この家は、断熱と気密が充分に考えられている。
そして、換気や湿度調節などが自然のうちに行われるように設計されている。
冬は暖房機なし、夏はクーラーなしをめざした家だ。
通年をとおして、室温は20〜25度、湿度は50〜55%の実現が目標である。
12月に入ったが、約30坪の家のなかは、小さなデロンギ一台で暖かい。

 しかし、施工が不充分だったことと、設計が試行錯誤の途上にあるため、まだ完璧ではない。
そこで完璧を目指しての工事に、声がかかったというわけである。
(2011.12.16)
青い矢印のように空気が循環する
赤い矢印は地中熱の盛り上がりを示す

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